2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

今こそ『自動車の社会的費用』を。

宇沢弘文(1974)『自動車の社会的費用』岩波新書の簡単な感想を以下に記しておきたい。 この本にある経済学的な思考は誰にでも備わっているべきである。我々は、社会的な価値判断を前提として生きている。しかし、その社会的価値判断は一度下されると、再び検…

A・O・ハーシュマン著/矢野修一訳『離脱・発言・忠誠』を読んで

アメリカの著名な経済学者ハーシュマンによる古典的名著である。 まず、離脱、発言、忠誠という本書の基本的な概念について、私なりに簡単に解説しておきたい。 離脱は、exitのことである。つまり、ある組織のメンバーが、組織の衰退に際して、その組織から…